「人の運動システムは利用できそうなら何でも利用する」シリーズ


これは全2回で終わったシリーズです^^;話が続かない・・・・


 

2018年4月10日
「人の運動システムは利用できそうなら何でも利用する」
(その1)
 CAMRから見た人の運動システムの特徴の一つは、「必要な課題を達成するために利用可能なものは何でも利用する」ということです。
 自分で動けない赤ちゃんは課題達成のために、全力で泣いて回りの人を動かし、課題達成しようとします。
 脳性運動障害後に弛緩性麻痺になると、支持性がなくなり動けなくなります。動くために身体を硬くしないといけない。そこで身体の中で残存した筋の張力を生み出すメカニズムを総動員して身体を硬くしようとします。
 また脚に体重を乗せるとひどく痛んで動けません。そこで痛む脚を使わないことで、つまり良い方の脚でケンケンをしたり、両手を使って何かにすがったりしながら移動しようとします。
 問題を解決し、課題を達成するために利用できるものは何でも利用しようとするのです。(続く)



 

2018年4月17日
人の運動システムは利用できそうなら何でも利用する(その2)
 運動システムは、課題達成に問題が起きるとその時その場ですぐに問題解決を図ろうとします。身体の中にまだ使っていない利用できそうな身体リソースを探ります。あるいは環境内のリソースを探して利用しようとするのです。
 運動システムは身体リソースと環境リソースの区別をしません。利用可能な環境リソースは身体リソースの延長に過ぎないからです。ともかく手当たり次第使えそうなものは試すのです。
 そして・・・
※「PT・OTが現場ですぐにつかえる リハビリのコミュ力」(西尾幸敏著 金原出版)にも説明あります。アマゾンで。)