足場作りの使い方(秋山真理子)2016年7月7日-2016年7月28日

2016年7月7日
足場作りの使い方 その1
-セラピストだって、成功体験の積み重ねで世界観が変わる-
 秋山です。ものすごく久し振りの投稿です(^^;)ほぼ1年ぶりです。
 臨床でのクライアントとの関係についての悩みは多くのセラピストに共通の悩みだと思います。これまでは「セラピストとしての資質を高め豊かな人間性を得るためにたゆまぬ自己研鑽を続けていきましょう!」と言われてきました。理想的な解決方法ですが、あまりに目標が高すぎて、何から始めればいいのかわかりません。それに明日の仕事には間に合いません。いったいどうすればいいの?
実は、すぐできる技術があるんです。(続く)※毎週木曜日夜に投稿です(^^)


2016年7月14日
足場作りの使い方 その2
秋山です。「暑い・・・」しか言葉がありません・・・。
 CAMRは状況変化のアプローチです。これはセラピストがクライアントを変化させるものではありません。クライアントの状況に小さな変化を起こし小さな成功体験を積み重ねて、より良い大きな状況変化に繋げていきます。原因がわからなくても、また原因そのものを解決できなくても問題が解決するのです。そしてこれはセラピストの問題にも言えることです。
セラピストが「上手くいってないな」と感じた時に、原因を究明して根本的解決を図るのではなく、「あ、ちょっとできたな」「少し前に進んだな」と実感できる体験を重ねることを目指します。セラピストも、自分が今この場でできることをやっていこう、というわけです。そこで役に立つのが「足場作り」です。(続く)


2016年7月21日
秋山です。「足場作り」もう少し続きます。
9月のOT札幌学会で、痛みに対する「足場作り」技術の使用経験をテーマにポスター発表します(^_^)
足場作りの使い方 その3
CAMRの足場作りには、心の準備状態を作る技術がいくつかあります。用語として表すと大層なもののように見えて「心を操作しようとするのか?」と警戒されるかも知れません。ですが、中味は、「何となく上手くいってる」とか「あの人は何かセンスが良い」と言われるような先輩セラピストの経験的なものを再現できるように言葉にしたものです。奇抜なものではなく言われてみれば当たり前の普通のことです。その普通のことを意識して、ことある毎にこつこつと実行することがより良い状況変化に繋がります。(続く)※毎週木曜日夜に投稿です(^^)


2016年7月28日
秋山です。最終回です(^_^) お付き合いいただき、ありがとうございます。投稿の最後にお知らせがあります。
足場作りの使い方 その4
「えー、やっぱり地道な努力か・・・」と思われるかも知れません。まぁ、そりゃそうですよ。CAMRでは努力の方向をできるだけシンプルにして、すぐに小さな変化がでる工夫をしています。セラピストの精神的な成長に帰されていたものを、足場作り(材料と道具とマニュアルが有れば、とりあえず足場は何とか組めるんです)をはじめとする技術として提供しようとしています。
シンプルなルールですから、明日からでも使えます。成功体験を重ねることで、より効率よく、より臨機応変に使えるようになります。「なぜできないのか?」に悩むよりも、「とりあえず変えられそうなことは何か?」を探しましょう!セラピストのせっかくのエネルギーが袋小路に入り込むことなく、より良い状況変化を起こせる努力に向けられることを願っています。(終わり)

*お知らせ*西尾代表によるCAMRの本の出版準備進んでいます!詳細が決まりましたら、アップしていきます。