写真付き ビジネス書を紐解きながら眺めるCAMR


田上幸生さんによってCAMRのFacebookPageで 2017/7/14 から 2017/8/1 まで掲載されたものです。

 


2017年7月14日
田上です。ここに書き込むのは随分久しぶりの様な気がします。楽しみにしていた線画シリーズがお休みになったので、つなぎでシャシャリ出てきました(笑)。
今回はちょっと趣向を変えて、ビジネス書を紐解きながらCAMRを眺めてみます。
スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」という本があります。全世界で3000万部以上売れている、ビジネス書の超ベストセラーです。
すでにご存知の方、読んだことのある方も多いのではないかと思います。日本語版が発刊されてからもう20年以上経ちますが、その影響力は衰え知らずで、おそらく今後も不朽の名著の一つとして読み継がれていくことでしょう。
さて、この「7つの習慣」では原則中心のパラダイムを軸に据えています。原則中心ということについて、少し書籍から抜粋して紹介してみます。
・原則は手法ではない。手法は具体的な活動、あるいは行動である。したがって、ある状況で使える手法が必ずしも別の状況でも使えるとは限らない。二番目の子供を最初の子供と同じように育てようとしたことのある親なら、すぐに分かるはずだ。
・手法はある特定の状況においてしか適用できないが、原則は深い基礎的な真理であり、普遍の応用がある。そして、個人、人間関係、家族、あらゆる組織に当てはめることができる。こうした真理を習慣として身につければ、人々は自分が直面している状況に対応できる手法を自分で打ち出すことができるのだ。
・原則は永続的な価値を持っており、人間の行動に正しい方向性を与えてくれるガイドラインとなる。それは基本的なものであり、しかも誰もが知っているので論議する余地すらない。
・私たちの持つパラダイム、頭の中に描く地図が、こうした原則や自然の法則に一致すればするほど、それは正確かつ機能的なものになる。正しい地図を持てば、個人の、または人間関係における効果性に、無限のインパクトを与えることになる。
ざっとこんな感じです。原則には普遍性があります。それゆえに、原則を押さえておけば応用がききます。
CAMRでは臨床に役立つ原則・ルールを言語化しています。
例えば身体面について言えば、人の運動システムの特徴への洞察から、原則・ルールを導きだしています。
人の運動システムの作動の特徴は、小児であろうと、成人であろうと、高齢者であろうと変わりません。中枢疾患であろうと、整形疾患であろうと、内部疾患であろうと変わりません。それぞれに注意点が異なるだけです。
つまり、ここを押さえておけば、応用がきくというわけです。 
実はリハビリの臨床に役立つ原則は、臨床家なら誰もがわかっていることかもしれません。しかし、誰も言葉にしてこなかった、いや、説明できる言葉を持っていなかった、と言った方が正しいのかもしれません・・・。
言葉にできないと、伝達することが非常に困難になります。せっかく多くの人によって積み上げられてきた臨床知が、一子相伝の北斗神拳のようであってはもったいないですよね。
いかに達人のケンシロウといえども、「アタタタターッ!」とやれるのは、一日に20人程度に過ぎないでしょう(いや、ケンシロウならもっとできるかな?)。
それよりも、もし僕やあなたがサクッとケンシロウみたいになれる方法があるとしたら・・・
ちなみに、西尾幸敏著「リハビリのコミュ力」では、リハビリの臨床に役立つ原則・ルールがp160から簡潔にまとめられています。
CAMRの本
「PT・OTの現場ですぐに役立つ リハビリのコミュ力(りょく)」西尾幸敏著 金原出版
金原出版株式会社のサイトで立ち読み、購入できます
http://www.kanehara-shuppan.co.jp/books/detail.html?isbn=9784307750493
Amazonからも購入できます
https://www.amazon.co.jp/dp/4307750497/ref=cm_sw_r_fa_dp_t2_a0Tzyb881HSPB



2017年7月24日
田上です。
ビジネス書を紐解きながら眺めるCAMR、の続編です。
今回は、デール・カーネギー著「人を動かす」を取り上げてみます。これも全世界で1500万部以上売れている超ベストセラーで、人間関係の分野では、現代の古典、万人必読の書とまで言われている名著です。
本書の中身は以下の通りです。
人を動かす三原則
・批判も非難もしない。苦情も言わない。
・率直で、誠実な評価を与える。
・強い欲求を起こさせる。
人に好かれる六原則
・誠実な関心を寄せる。
・笑顔で接する。
・名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。
・聞き手にまわる。
・相手の関心を見抜いて話題にする。
・重要感を与える - 誠意を込めて。
人を説得する十二原則
・議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
・相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
・自分の誤りをただちにこころよく認める。
・おだやかに話す。
・相手が即座に'イエス'と答える問題を選ぶ。
・相手にしゃべらせる。
・相手に思いつかせる。
・人の身になる。
・相手の考えや希望に対して同情を持つ。
・人の美しい心情に呼びかける。
・演出を考える。
・対抗意識を刺激する。
人を変える九原則
・まずほめる。
・遠まわしに注意を与える。
・まず自分の誤りを話した後、相手に注意する。
・命令をせず、意見を求める。
・顔を立てる。
・わずかなことでも惜しみなく心からほめる。
・期待をかける。
・激励して、能力に自信を持たせる。
・喜んで協力させる。
幸福な家庭を作る七原則
・口やかましくいわない
・長所を認める
・あら探しをしない
・ほめる
・ささやかな心づくしを怠らない
・礼儀を守る
・正しい性の知識を持つ
ご覧の通り、「原則」しか書いていません。そしてこれこそが、本書が多くの人から長きにわたって支持されている理由だと言えます。
「原則」は変わらないのです。「原則」は使えるのです。「原則」は役に立つのです。
CAMRでも、臨床に役立つ原則・ルールを言語化し、まとめています。そして勉強会や講習会では「明日から使える」という点をとても大事にしています。
CAMRの本
「PT・OTの現場ですぐに役立つ リハビリのコミュ力(りょく)」西尾幸敏著 金原出版
金原出版株式会社のサイトで立ち読み、購入できます
http://www.kanehara-shuppan.co.jp/books/detail.html?isbn=9784307750493
Amazonからも購入できます
https://www.amazon.co.jp/dp/4307750497/ref=cm_sw_r_fa_dp_t2_a0Tzyb881HSPB



2017年8月1日
田上です。
ビジネス書を紐解きながら眺めるCAMR、の第3弾です。
今回は、P.F.ドラッカー著「マネジメント エッセンシャル版」を取り上げます。日本では近年「もしドラ」の元本として再注目を浴びましたが、ドラッカーといえばもとより世界的に高名な経営学者で、全著作の累計発行部数は数千万部にのぼると言われています。
マネジメントに興味のある方はぜひ本書を手に取ってみてください。オリジナル版の「マネジメント」は非常に大部の著作で一般の人が読むにはやや冗長の感がありますので、エッセンシャル版で十分だと思います。
ここではエッセンシャル版の発刊によせて、ドラッカーから日本の読者へ書かれたメッセージから抜粋します。
・経験が私に教えたものは、第一に、マネジメントには基本とすべきもの、原則とすべきものがあるということだった。
・第二に、しかし、それらの基本と原則は、それぞれの企業、政府機関、NPOのおかれた国、文化、状況に応じて適用していかなければならないということだった。
・第三に、基本と原則に反するものは、例外なく時を経ず破綻するという事実だった。
・マネジメントの課題、責任、実践に関して本書に出てくる例示は、当然のことながら、「マネジメント」初版刊行時のものである。しかし、そのことを気にする必要はまったくない。それらの実例は、基本と原則を示すためのものであり、すでに述べたように、それらのものは変わらざるもの、変わりえないものだからである。
ここでも徹底して基本と原則の重要性が述べられていますね。
ちなみに、本文の冒頭で、マネジメントの役割について考える際の問題提起が以下のようになされています。
「企業をはじめとするあらゆる組織が社会の機関である。組織が存在するのは組織自体のためではない。自らの機能を果たすことによって、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすためである。組織は、目的ではなく手段である。したがって問題は、“その組織は何か”ではない。“その組織は何をなすべきか。機能は何か”である。」
ここで「組織」を「動作」と置き替えて少し改変してみると、以下のようにとてもCAMR的になりました。
「あらゆる動作が課題達成の機関である。動作が存在するのは動作自体のためではない。自らの機能を果たすことによって、課題達成のニーズを満たすためである。動作は目的ではなく手段である。したがって問題は、“その動作は何か”ではない。“その動作の機能は何か”である。」
これは問題を捉える思考過程が共通しているからに他なりません。
もしドラッカーの思考過程がリハビリに適用されたならば・・・、
もしドラッカーがリハビリについて語っていたとしたら・・・、
知りたいと思いませんか?
CAMRの本
「PT・OTの現場ですぐに役立つ リハビリのコミュ力(りょく)」西尾幸敏著 金原出版
金原出版株式会社のサイトで立ち読み、購入できます
http://www.kanehara-shuppan.co.jp/books/detail.html?isbn=9784307750493
Amazonからも購入できます
https://www.amazon.co.jp/dp/4307750497/ref=cm_sw_r_fa_dp_t2_a0Tzyb881HSPB