「人の運動システムを機械にたとえること」シリーズ
2018年9月1日
インスタグラムとの連携を色々やっているうちに、こちらの投稿をいくつか削除してしまいました(^^;)折角皆さんから「いいね」してもらったのに申し訳ないです。今回仕切り直しです(^^;)
人の運動システムを機械にたとえること(その1)
壊れた機械を修理することを考えてみます。
まずあなたはどの部品が壊れているかを探すと思います。機械を直す手始めはいつもそれです。
そして壊れた部品を特定したら、それを交換します。機械を修理するとはそういうことです。
その結果、機械は再び動き出しました。
さて、股関節の痛みで跛行をしている人を治そうと思います。
まずあなたは痛みの原因となる要素と部位を探すと思います。
たとえば股関節の可動域低下と腸骨筋に硬さを見つけました。
そして腸骨筋の硬さを徒手療法で改善、股関節の可動域もリリースで改善しました。
その結果、痛みは軽くなり跛行も改善しました。
これが学校で習う治療方略です。
#システム論 #CAMR #治療方略 #運動システム #リハビリのコミュ力
人の運動システムを機械にたとえること(その2)2018年9月3日
前回述べたように、私たちが学校で習う治療方略は基本的に機械の修理をモデルにしていることがわかります。
ただ私たち、人の運動システムは明らかに機械の運動システムとは作動の性質・原理が違います。それなのに同じやり方で良いのでしょうか?(いや、この手法で上手くいくことも多いのですがね(^^;))
このシリーズではまず機械と人の運動システムの違いを明確にして見ようと思います。(その2に続く)
人の運動システムを機械にたとえること(その3)2018年9月6日
機械では一つ一つの部品が役割を変えたり、作動を変えたりすることはありません。一つ一つが正確に同じ動作を繰り返すだけです。機械の部品というのは決められた役割をこなすだけなのです。
それである部品が壊れて決められた役割を果たせなくなってしまいます。そうすると他の部品は全て動きが止まってしまいます。がっちりと組み合わされた部品群では一つの部品の故障が全ての動きを止めてしまいます。(その4に続く)#システム論
#因果関係論 #原因解決アプローチ #状況変化アプローチ #運動システム #CAMR #リハビリのコミュ力 #リハビリ
人の運動システムを機械にたとえること(その4)2018年9月12日
一方人の運動システムでは一部に障害が起きても、作動を止めることはありません。障害があってもなんとか必要な課題を達成しようとします。
そのために何とか課題達成に使えそうなリソース(資源)を探し、利用しようとします。たとえば片脚に力が入らなければ、残った片脚と両上肢で家具などを支えに歩こうとします。利用可能な両上肢や家具などが役割を変化させて、なんとか体を支え立位移動を可能にします。同じ立位課題でもこれまでとはまったく異なったやり方で課題を達成してしまうのです。(その5に続く)#システム論
#因果関係論 #原因解決アプローチ #状況変化アプローチ #運動システム #CAMR #リハビリのコミュ力 #リハビリ
人の運動システムを機械にたとえること(最終回)2018年9月18日
まとめると(話が飛躍しますが(^^;))達成課題とその達成方法が予め決められているのが機械です。達成するべき課題に合わせて機械は作られますので、その方法やその機械が作動する環境・条件も予め定められています。
一方人では達成するべき課題が無限にあります。たとえば多様な環境下・条件下で歩かないといけない。そのために達成方法も無限に準備しておかないと適応的に運動を変化させて課題を達成することができません。
悪いところを探して治すという機械をモデルにしたアプローチではなく、常に現状よりリソースを豊富にし、スキルを多彩にしていくことがリハビリに求められていることなのです。※申し訳ない。今回のテーマは書いていても気分が乗らないのでこれで終了します(^^;)(終わり)
#システム論 #因果関係論 #原因解決アプローチ #状況変化アプローチ #運動システム #CAMR #リハビリのコミュ力 #リハビリ