今回はCAMRのFacebook pageに載せた「変化が欲しいか？」のシリーズです。本当は前6回のシリーズで企画したのですが、書いていてまだ未熟なアイデアであるのに気づいて3回で打ち切りにしました。将来もっと洗練された形で投稿するつもりです。

 

2017年10月16日
変化が欲しいか？（その１）
「ＰＴ・ＯＴの憂鬱」
　患者さんを見ていて、次のような気持ちになることはありませんか？
・おかしい、こんなはずじゃ・・・もっと良くなると思ったのにな。
・このやり方で良くなると思ったんだけど・・・
・退院までにもう少しアップしなきゃ、リハビリの信用がなくなる・・・
・この３週間、全然変化が起きなかった・・・
・元々この患者さんじゃ無理な目標だったんだ・・・
・今の俺にできる精一杯のことはやったんだ・・・
・せめてもう少し変化を！
　もちろん日々の業務をただ流れ作業的にこなしているセラピストはこのような憂鬱を持つことはないかも知れません。でも少しでも「患者さんが良くなってくれれば・・」と思っているセラピストならいつもこれらが心に引っかかっているはずです。
　そんな方達に聞きましょう！「変化が欲しいか？」
（「欲しいなら・・・」その２に続く）
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CAMRのHP : http://www.ne.jp/asahi/contextual-approach/workshop/

2017年10月30日
変化が欲しい時（その２）
「変化が起きない訳」
　変化が起きないのにはいくつかの理由があります。
・揺らぎだけの訓練を毎日繰り返している
　→変化を起こさない訓練を繰り返していると、毎日が同じように過ぎていきます。その訓練は、一つ一つの要素の揺らぎを起こしているので、その場では何かしら変化が起きそうに感じます。しかし揺らぎは時間が経つと元の状態に収まってしまいます。一時的な揺らぎではなく継続的な変化を起こす訓練が必要なのです。
・部分的には変化は起きているけど、それが全体の動きにはほとんど影響していない訓練
　→たとえば座位で膝を伸展します。膝の伸展の力は強くなるかも知れませんが、それは運動システムの一要素を変化させているだけなのです。もちろん一要素の変化が全体の変化を起こすこともありますが、一要素だけの変化に終わってしまっていることも多いのです。あなたの選んだその訓練は全体の変化を起こしそうですか？
・最初は変化を起こしたけれど、途中で変化しなくなった
　→もちろん最初の変化で問題が解決しているのならそれで良いのです。でも「もう少し変化が起きそうなのに」と思うなら停滞の状態に入っているかも知れません。訓練内容を変えるべきです。
　同じことを繰り返すと、同じような結果に落ち着いてしまいます。変化は起きないのです。変化が欲しければそれまでとは異なったことをする必要があります。
　ではどうやって？それを示してくれるのが治療方略です。（その３に続く）
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2017年11月6日
変化が欲しいか？（その３）
　なんだか今回は中途半端な内容のシリーズになってしまいました^^;早めに打ち切ります(^^)
「変化の起こし方」
　それまでと異なった状況が起きると、異なった結果に落ち着くことがあります。
　昔のパチンコ店には「釘師」と呼ばれる人達がいました。彼らが小さなハンマーで盤上の釘の一本を軽く1-2回叩くだけで、「入る台」になったり「入らない台」になったりするのです。つまり盤上のごく小さな状況変化が、「儲かる」か「損をするか」という大きな結果の違いを生み出すのです。
　この一見小さな状況変化をどう起こすかが治療方略の要です。CAMRはいくつかの治療原理と状況評価という治療技術によってより適切な状況変化を起こすための状況変化の技法を提供しているのです。
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CAMRの認定講習会でもベーシックコースでこの技法を提供しています。
詳しくはCAMRのHP : http://www.rehacamr.com/